20分以上も噛んだらダメ!?噛みしめが起こす人体への悪影響とは?

どうも、ねこん(@nekon26)です。

歯医者をしています。

職業柄、色々な歯の症状をみてますが、ちょっと厄介なのが噛みしめ

聞いたことはあるけど、意外と知られていない「噛みしめ」が今回のテーマです。

実はアナタも噛みしめているかもしれませんよ?

身近にあるんだけど実は怖いかもしれない「噛みしめ」。

どんなことが起こるのか?

どうやって防げばいいのか?

これを読めば、アナタも噛みしめマスターになれるっ!

歯列接触癖TCH(Tooth Contacting Habit)を知る

さかなちゃん
さかなちゃん
ギリギリギリギリィ…
ねこん
ねこん
あれ?噛みしめていない?
さかなちゃん
さかなちゃん
え?そうなの?気付かなかった!
ねこん
ねこん
噛みしめって自分で気付きにくいし意外と多いんだよ

20分も噛んだらダメってどういうこと?

一日で歯と歯が接触するのは約20分です。(平均して17.5分)

でも、食べるときに歯同士って当たりますよね?

当たりますが、歯が接触するのは一瞬なのです。

噛んだときの音って「カチッ!カチッ!」と表現しませんか?

一瞬当たってから、すぐに歯は離れるということを繰り返しています。

一瞬だけ当たる時間をトータルしたら約20分ということなのです。

ということは、20分以上噛んでいる場合、アナタは不必要なときに噛んでいるということになります。

つまり、その不必要に噛んでいるこそが「噛みしめ」にあたるのです。

歯科の専門用語で「噛みしめ」のことを「歯列接触癖=TCH(Tooth Contacting Habit)」もしくは「ブラキシズム」といいます。

何もしていないときは歯は当たらないのが正常

食べているとき以外は基本的に歯同士は当たりません。

安静にしているときは、歯が接触しないのが普通なのです。

この状態を歯科の専門用語で「下顎安静位」と呼びます。

試しに今ボーっとしてみてください。

ホラ?上下との歯の間にすき間がありませんか?

下顎安静位と噛みしめ

正常ではなく歯が当たっている状態、つまりそれこそが「噛みしめ」です。

噛みしめしてると色々な症状の原因になってるかも?

噛みしめは多種多様な症状を引き起こしたり、原因になったりします。

  • 歯がしみる
  • 歯に違和感がする
  • 歯が痛む
  • 歯がすり減る
  • 歯の根もとの部分が欠ける
  • 歯がグラグラする
  • よく詰め物や被せ物が外れる
  • 顎がダルい
  • 顎関節症
  • 頭痛
  • 肩こり

こんなにあるの?っていうぐらいあります。

さらに困ったことに、噛みしめしたら絶対にこの症状が出るとも限らないのです。

噛みしめ単独だけで原因になったり、噛みしめが他の症状を助長させる要因になっていたりします。

複雑に絡まりあっていて…もう歯科医泣かせな現象なのです。

ホントに噛みしめは厄介!!

ただ総じて言えるのが、噛みしめは良くない癖であるということです。

噛みしめは珍しくない!アナタもしてるかも?

噛みしめは決して珍しくありません。

一般人の6割が噛みしめの癖を持っています。

半数を超えているのです。

アナタもじゅうぶん噛みしめている可能性があります。

どういったときに多いのでしょうか?

  • 緊張しているとき
  • 車を運転しているとき(特に速いスピードほど)
  • 集中しすぎているとき(長時間パソコンなど)
  • 寒いとき(エアコン効きすぎ)
  • 痛いとき
  • ストレスがかかってるとき
  • 力仕事をするとき(重いものを運ぶなど)
  • スポーツしているとき
  • 寝ているときの歯ぎしり

珍しくないシチュエーションですよね?

緊張しているとき

車の運転や集中しすぎて緊張している状態だと、知らず知らずに噛みしめやすいです。

一度運転中に口の中を気にしてみてください。

ゲームやパソコンをしているときも、一度噛みしめてないか意識を向けてみると…

ほら?噛みしめてませんか?

耐えるとき

寒いのも痛いのもストレスにも耐えるために、噛みしめが起こしやすいです。

想像してみてください!どうやって耐えるかを。

グッとこらえて食いしばってませんか?

マンガでもよく「ギリギリ!」と食いしばってる表現しているでしょう?

力を出したいとき

力を使うのも噛みしめます。

逆に言うならば、噛みしめないと力が出しにくいのです。

マウスピースを付けてるスポーツ選手が多いのは、噛みしめから歯を守るためです。(もちろん、直接当たったときに歯を守るも含みます)

寝ているとき

歯ぎしり」は寝ているときにギリギリやカチカチといった音を立てるイメージではありませんか?

確かに歯ぎしりなのですが、歯科的な「歯ぎしり」はもう少し意味が広いです。

  1. ギリギリ音をたてるタイプの歯を横にすり合わせる歯ぎしり
  2. カチカチ音をたてるタイプの噛む歯ぎしり
  3. 音をたてないタイプの歯を動かさずに噛みしめる歯ぎしり

寝ているときもムダに歯を接触させているかもしれません。

4つの項目に分けましたが、アナタも心当たりがあるんじゃないでしょうか?

それほど噛みしめは珍しくはないのです。

自分自身は噛みしめているのか?セルフチェックができる

果たして自分自身は噛みしめをやっているだろうか?と思うのは当然です。

ただ自覚しないでやっていることがほとんどなので、今噛みしめているっと気付く方はそうそう居ません。

それでも、セルフチェックすることは可能です。

  • 歯がすり減っている
  • 歯の根もとが平仮名の「く」のように欠けている
  • 頬に歯の型がついている(溝みたいな圧痕)
  • 舌に歯の型がついている(ギザギザのような圧痕)
  • 朝起きたときに顎がダルい
  • 寝ているときに歯ぎしりしていると人から言われたことがある

あてはまっていたら、噛みしめの可能性があります。

噛みしめと圧痕

あてはまっている数が多いほど、ほぼ噛みしめているといっていいでしょう。

噛みしめの症状を抑えるには気付き&マウスピース

噛みしめているかもしれないと発覚したアナタ。

あせらなくても大丈夫!

気付くことができただけでも、とても素晴らしいことです。

気付くことで噛みしめているときに自覚できやすくなるのです。

そして、噛みしめているのに気付いたら、噛みしめるのを止めればオッケー!

ね?簡単でしょう?

噛みしめやすい状況の所に「噛みしめない」と書いたメモみたいなのを見える位置に貼っておく、というのも有効な手段です。

ただ、寝てるときにしている噛みしめは、自分自身でどうしようもありません。

そういう時は歯科医院でマウスピースを作ってもらいましょう

マウスピースは噛みしめを防ぐわけではありません。

噛みしめたとしても歯に影響を与えにくいようにするのがマウスピースの役目です。

噛みしめに気付くのが、とにもかくにも第一歩!!

まとめ:噛みしめを気付いて防ごう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

まとめ
  • 上下の歯を接触させる時間は約20分
  • 20分以上なら不必要に噛みしめている
  • 噛みしめは色々な症状を起こす要因
  • 噛みしめは6割の人がするほど珍しくない
  • 噛みしめを気付いて防ごう

噛みしめは、ありふれている現象です。

ただし、口の中にとっては良くない癖!

良くない癖は治しちゃいましょう!

まずは気付くところからスタートですよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。