歯科に関わる痛みをできるだけ簡単に知ってもらいたい

どうも、ねこん(@nekon26)です。

本職は歯医者をしています。

歯の痛みも歯科医院で削る痛みも嫌ですよね。今回は痛みについてのお話です。

歯科に関わる痛みを知ろう

さかなちゃん
さかなちゃん
最近歯が痛い…
ねこん
ねこん
え!?どんな症状なの?
さかなちゃん
さかなちゃん
昔冷たいものがシミてたんだけど、放置してたら最近ズキズキしてきた…
ねこん
ねこん
それは大変!急いで歯医者に行こう!

歯科では痛みに関したことが多い

歯医者は痛いってイメージを持つ人は多いと思います。

確かに歯科では痛みに関する事柄は多いものです。

大きく分けると、歯が悪くなっての痛み歯科医院で行う治療(検査も含む)の痛みの2つがあります。

この両方のために、歯科は痛くて苦手とイメージを持たれやすいのです。

痛みはないに越したことはありませんが、一概に悪くもないです。

痛みがあることによって、人体に何か危機が迫ってると教えてくれるサインでもあります。

歯科では、その痛みの場所や痛みの程度によって、病態を把握しようとします。

痛み=神経への刺激

痛みとは痛覚を司る神経を刺激すると起こります。

これから説明していくことにも神経とたくさん出ますが、この神経のことを指します。

ちなみに、辛いものは痛覚で感じています。味覚ではありません。

辛いものも度が過ぎれば痛いですもんね。

ちょっと脱線しましたが、ここから歯の痛みについて掘り下げていきましょう。

むし歯の痛みはキツく痛い

歯の痛みで一番有名なのは、むし歯じゃないでしょうか。

むし歯も進行すると痛みます。

むし歯の場合、歯の中の神経に刺激がいくと何かしらの症状が出ます。

どこまでむし歯が進んでいるかで、大体の症状を推測はできます。

むし歯で一番痛い表現は「ズキズキする」です。

炎症で神経が圧迫されているので、かなり強い痛みが出ます。

似たようなところでいえば、ヘルニアとか腰痛とかで神経を圧迫するような感じでしょうか。ズキってしますよね。

それほど直接神経を圧迫するというのは痛みの程度が強いのです。

歯の場合、歯という硬い殻で覆われた逃げ場のないような密室状態で圧迫されるため、不幸にも痛みが持続します。

ズキっとする感じがずーっと続くなんて最悪ですよね。

ちなみに、痛み止めの薬も痛みが引きにくく効果時間が減少しやすいです。

だいたい、市販されているような痛み止めは6時間ぐらい効きますが、この場合2時間ぐらいで切れます。

歯ぐきでの痛みもある

歯ぐきが腫れても痛みが出ることはあります。

むし歯ほど痛みは強くないものの、腫れ方によっては痛みは出ます。

歯ぐきは柔らかいので、腫れても圧迫する力に対してある程度の逃げ道があります。

ただ、パンパンに腫れてしまえば力の逃げ道を失うので、神経を圧迫し痛みを生じます。

よく言われるのは、「ジンジンする」ような痛みです。

もちろん、さらに発展すれば「ズキズキする」に移行することもあります。

歯の根の先でも痛みが出る

歯の根の先が腫れることもあります。

歯の根の先は骨なので、一見あんまり腫れているように思いません。

ただ、骨もある程度硬い組織なので、腫れるとむし歯と同様で逃げ道があまり無く「ズキズキ」しやすいです。

歯の根の先が原因ってどういうこと?って思われるかもしれません。

歯の根の先が腫れるときは、一度その歯の神経を取っていたりしていると多いです。

他にも口の中で痛むのはある

メジャーな所は先ほど挙げましたが、他にもあります。

例としては、入れ歯の痛み、顎の痛み、口内炎など多種多様です。

不定愁訴というメンタル面からくる痛みというのもあったりします。

ここでは割愛しますが、ホントに様々です。

検査する痛みはイジメているわけではありません

ここからは治すための痛みの話になります。

まず、治すためには原因と場所を探さなくてはなりません

そのために「ズキズキ」や「ジーン」などの症状を聞く問診をします。

場所を特定するために、口の中を見ていって目星をつけていきます。

そして、風をかけたり、歯を叩いたりして痛みが出る歯を探します。

その痛みは敢えて出している痛みと言えるでしょう。

原因ではない歯を削るわけにはいきません。

検査をすれば、大体可能性が絞れて場所がわかります。

場所を特定するのがややこしい場合もある

ただ、検査の痛みにおいても難しいことはあります。

痛みは上下で錯覚することがあります。

例えば、上の歯が痛いのに原因は下の歯にある、とかは珍しくありません。

特に痛みが強くなればなるほど、その度合いが増します。

「どこが痛いですか?」と聞いて、「右側の上か下かわからない」なんてことは普通にありえます。

患者さんが痛むと言って指した歯の、隣の歯が原因ってこともあります。

2つ隣というのも珍しくはないです。

若干前後するのも場所の特定をややこしくさせる一因です。

ただし、左右で錯覚することはないです。

例えば「右の奥歯が痛いのに、原因が左の奥歯にあった」ってことはないです。

あとは、メインの痛みを発しているのは大体1か所です。一気に多数の痛みがどっと押し寄せることは可能性として低いです。

隣同士に同じぐらいのむし歯があったとしても、痛みが出ている歯はどちらか一つの可能性が高いのです。

こういう風に、特定がややこしい場合は可能性の高いを探るべく、色々な検査をしていきます。

検査の数が増えるため、敢えて痛みを出す回数が多くなってしまいます。

痛いときに痛みが出る検査なんて、と思いますが、ここは非常に大切なところなので、ここだけは痛みを頑張って耐え忍んでください。

削る時の痛み

治療には削る処置も多いものです。

「キュイーーン」といった音を想像する人もいるかもしれません。

削るときに痛い場合、大体が歯の神経がある場合です。

大体がむし歯関連ですね。

歯の表面は神経に影響を与えないため、削っても痛くありません。

削る深さがある程度の深さになると、削った時に痛みが出るようになります。

一定の深さから神経が関係してくるためです。

神経治療時の痛み

神経を取った後日の治療でも痛みが出ることがあります。

神経が入っていた根の中には、痛みを取るために神経を取ったとしても、小さな神経が残っている場合があります。

さらに、残っている神経が無かったとしても、根の先には歯ぐきがあり、その近くまで触るため歯ぐきの痛みでチクチクすることはあります。

他にも治療時の痛みはあったりする

他にも、痛みの出る可能性は色々あったりします。

モノが当たっていたい歯とかは削る振動で痛いとか、歯の周りの歯ぐき近くを削るために歯ぐきが痛いとかあります。

口を開け続けて顎が痛いってのもあります。

もちろん、麻酔の注射も刺すときは痛いです。

このように歯科治療でも、色々な痛みがあるのです。

歯科の痛みの要点・まとめ

ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

要点・まとめ
  1. 歯が悪くなって痛みが出る
  2. 検査で出る痛みは敢えての痛み。頑張ろう
  3. 治療時にも痛みは出る
  4. 痛みはキツくなるほどわかりにくい
  5. 痛みはキツくなるほど痛み止めも効きにくい
  6. 痛みはキツくなるほど大変だ

痛みは、危険を知らせるサインと書きましたが、強ければ強いほど大変なのです。

痛み止めとかも効きにくいのと、その強い痛みに耐え忍ぶのはツライものです。

強い痛みの場合は、急いで歯科医院へ行きましょう。

また、痛み出る出ないに関わらず、歯科医院への定期検診はおススメします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。